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『…っさん?…羽崎さん?…羽崎部長!』
!!
『あ、あぁ。どうしたんだ?』
ボーッとしていて、目の前にいる女性社員に全く気付かなかった。
『どうしたじゃないですよ!!お電話です。』
女性社員は呆れながら席に戻って行った。
どうやら席から呼んでも俺が気付かなかったからデスクの前まで来たらしい…。
『電話か…。』
俺はメモとペンを出して電話を取った。
『はい。羽崎です。』
電話の相手は、新規契約先の社員だった。
『えぇ。ではこれから伺います。…はい。失礼致します。』
電話を置き、俺は鞄に必要書類をまとめた。
『新規契約先に行ってくる。直帰するから、皆よろしくな。』
デスクに向かい黙々と作業する社員達に一言告げて、ホワイトボードに直帰の文字を書き込み、会社を出た。
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