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取引先に着き受付嬢に名刺を見せる。
『冴真さん御願いします。』
受付嬢はニコッと笑って内線をかけてくれた。
『三階の奥の部屋へどうぞ』
一礼をしてエレベーターに乗る。
担当者が代わるって言ってたな…
契約解除されるのも時間の問題か…?
エレベーターが三階に着きドアが開いた。
…!!
開いたドアの前に立っていた女性に息を飲んだ。
『あの?』
ハッとして女性を見る…。
『…どうぞ?』
『あ…すみません。』
慌ててエレベーターを降り、女性に軽く会釈する。
入れ替わりでエレベーターに乗った女性に目が離せなかった…。
『羽崎さん?』
名前を呼ばれてビクッと肩が震えた。
『あ…冴真さん。すみません。』
『どうかしましたか?どうぞ。こちらです』
冴真さんは奥の部屋に僕を呼んだ。
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