死神と教惶

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講演の終わった教惶。 講演場から人が出て行く。 しかし教惶は一人の人間を呼び止めた。 呼び止めたの短髪の黒髪。 黒縁メガネで細身の 真面目という言葉似合う20才位の男性だ。 「あ~、君。」 「は、はい?」 「君は有能な大学の学生だね? 私にネットを通じて声をかけてくれた。」 「…な、なんでしっているんですか?」 「まあ、なんとなくだ。」 「…はあ。」 「どうだい?学校は?」 「……。」 黙る彼に教惶は口角だけ上げて笑った。 「…君の実力は知っている。」 「?」 「…君はセキュリティの穴を発見し指摘。 しかし、そのせいで遠い目で見られた。」 「…!」 「…私は…それは間違いなく才能と思う。」 「ありがとうございます。」 「…よかったら、 その力をもう一度、私に見せてくれないか?」 「…どうして…? あなたは預言者だ。」 「だからだよ。」 「!?」 教惶は両手を大きく広げた。 袖が広がり壁の様でもある。 「私は心は磨いてあっても最近の技術は無い。 私だって学ぶことはしたい。 そして私の心は君を選んだんだ。」 「!?」 「少し付き合ってくれないか?」 「はい。」 彼は教惶についてある場所に向かった。
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