予言

3/6
前へ
/76ページ
次へ
とある高校。 授業の合間に話をする男子と女子の 混合の仲良しグループ。 「なあ、理 教惶って知ってるか?」 「ああ、知ってる知ってる!」 「すごいよね!電車事故を予想したって。」 「それがよう! また事故を予想して当たってんだ!」 「ええぇー!」 「ほら、見ろよ! 昨日の夜11時くらいに飛行機の墜落を予想して 今朝、本当に墜落したんだよ。」 「怖っ!」 「でも、なんか胡散臭せーよ!」 笑いながら盛り上がっているが チャイムを聞いて急いで席に座る。 街中を歩く大学生二人組み。 「…昨日さセオリマ教の入会が来たんだよ!」 「マジっ! そういや学校の前の通りでもそんな やつ居たな!」 「宗教団体なんて入ってもろくなことないぜ。」 「そーだよな。 ってよ…なんか予言されてんだって。」 「何!?」 「今度、地下鉄で事故が起きるらしい。」 「明日か?見に行くか!!」 「そーだな。」 そう言った二人は翌日、事件の目撃者になる。 とある書店をあるく女性。 「……。」 『セオリマ教の真実。』 『理 教惶の力は人の心を救う。』 相反する二つの本を手ににらみ合い。 ページをめくり中を見つめる。 彼女は両方の本を買って帰ることに。 とあるビルで働く人々。 「こんなところに看板を。」 「セオリマ教の施設だろう。」 「最近増えているな。」 「…まあ、こういのは関わらない方が賢いのさ。 どうせぼろが出る。」 「俺の母さんがセオリマ教の 教惶の予言で事故を回避しましたよ。」 「そうか…… まあ、予言を信じて時間くらいずらしても良いかもな。」 彼ら後でセオリマ教の集会で 会うことはこのときは思っていもいなかった。
/76ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加