第一章

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そんな二人の横を、三人組の男子生徒が通り過ぎる。 『いやーー、危なかったな』 『ほんとほんと、今年は水を選択するやつ多いからな。あっという間になくなったよ」 『1mmどころか、2、3mm全部なくなったもんな。水の魔導紙』 「……………………」 「あーー……。ユユ」 「無くなったらしいわね、3mmまで」 「でも! まだ5mmも残ってるし、お金に余裕があるなら1cmだって、あ!」 「そのお金に余裕が無いっていってるんでしょ……ッ!!」 「い、痛い! 指、マジ折れる! マジ折れるからッ!!」
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