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「今のは…?」
私が聞くと、藍野君はんーと片目を閉じた。
ウィンクのように見え、ドキドキする。
「同小の笹木 拓海。バスケ一緒にやってたんだ」
「そうなんですか」
良いな、仲間がいて。
私には…。
殴る音、遅い来る楽器。
嫌な記憶が蘇りそうになり、目を閉じた。
「綾野…さん?」
藍野くんの声が聞こえる。鼓動の収まりを感じてから目を開くと、藍野くんが心配そうな目で見てきた。
いけない、過去は隠さなきゃ。
偽らなきゃ
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