真実

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同僚を自室のベッドへ運び、傷の手当てをしようと傷口に目を向けるとそこは腐敗していて人の肌とは思えない程腐っていた。 何かがおかしい、学者は皮膚組織を切り取ろうとしたその時、突然同僚に襲いかかられた。 とっさに離れて距離を置き様子を伺うと同僚の目は虚ろでさっき目の当たりにした死者を思い出されるような雰囲気を漂わせていた。 嫌な予感がし、その場から逃げるように自室を飛び出した。 まさかね、そんな疑問が頭をよぎり研究室に自分の疑念が間違いであって欲しいと思いつつ足を運んだ。 そこで見た光景は先ほどと変わらず、いやもっと最悪な形で学者の嫌な予感を的中させたのである。        そう、襲われた研究員もまた死者と同じように変貌していたのだ。
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