終章

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学者の話していた光景が今まさに目の前で行われている。 遠くからでは人が人を襲ってるようにしか見えないが、良く見れば人らしき者が人を喰っている。 恐ろしいまでの光景に目を背けたくても体がいうことをきかない。 人らしき者、例えるならゾンビと言えるそれはこっちに気付き、醜い顔を歪ませこちらに向かってきた。 逃げ出したくても体が思うように動かせず、足がもつれながらも何とか逃げ出す事が出来た。 どれくらい逃げただろう?息を切らし周りを警戒しながら一息つく事にした。 話で聞いていた以上の出来事にパニックになりそうだった。 『これが現実?』真実を知ってただ逃げる事しか出来ない自分に腹が立った。 何か出来ないだろうか?ただの一般人が英雄気取りもはなはだしいが、そんな考えが頭をよぎった。
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