プロローグ

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手袋、時計の長針と短針、恋人。 二つで一つ。 きっとこの世界には自分を必要としてくれる人がいるから。 きっとこの世界には自分にとって必要な人がいるから。 その人を探すために目があるんだ。 その人の声を聞くために耳があるんだ。 その人を抱きしめるために腕があるんだ。 その人と歩くために足があるんだ。 一人じゃなにもできなくても二人なら。 足りない何かを補うように、きっとこの世界はそんな感じにまわってる。
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