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21時過ぎ、パラパラと人が帰り始める。
いつも遅くまで一緒の早瀬も用事があるらしく
最後まで残っていたのは遠藤とメグだけだった。
「遠藤さん・・・」
カタカタ・・・、とパソコンを叩きながら、何?、と遠藤が答える。
そんな姿が由紀と重なって、メグはつい苦笑する。
遠藤はやっとメグを見た。
「どうした?・・・トラブル、か?」
メグは慌てて首を横に振った。
「違いますっ。仕事は順調です。」
そう、と遠藤は頷き、話を促す。
「じゃあ、何?」
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