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竹中重臣。
これが彼の名前。
星ヶ崎学園に通う高校二年生。
年齢十六歳。
両親共に健在、三つ歳の離れた大学生の姉が一人いる。
成績は至って普通、百歩譲って中の上と評価するのが精一杯、と言った所だろうか。
所属している部活は光画部。それも高級な一眼レフを持っている訳ではなく、ミラーレス一眼しか持っておらず、本人としてはそれなりに真面目に取り組んでいるのだが、同じ二年の部員がハイアマチュア仕様の一眼レフで真剣に打ち込んでいるので、比較対象されて中々評価されていないのが現状。
面白そうな事には顔を突っ込みたがる性格なので、多少は存在感があるほうだが、それほど特別な事ではない。
言ってしまえばごくごくありふれた、 探せば見付かるような普通の高校生にしか見えない。
がしかし、彼には周囲にはひた隠しにしている秘密がある。
それは、彼は霊能力者で、霊の存在を見る事が出来るという事だ。
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