第1話

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「お茶会だけですよ。僕らが催すのは」 「お茶会?」 「そう。伝統ある銀食器と専属のパティシエール。季節の花々と美しい音楽に囲まれたお茶会だけ」 「それが本当に秘密クラブの正体?」 「じゃあ特別に我がクラブのトップシークレットをお教えしますね」 二階堂類は意味深に笑った。 「紅茶はノア本人が淹れます」 「紅茶だって?」 「そう。彼って本当に上手なの――いろいろと」 ――からかわれているのかもしれない。
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