第1話

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「ええ。彼女の一方的な片思いが事件に発展したと聞いています」 「――つまり?」 「三井くんに恋い焦がれて混乱した彼女が、彼にナイフを握らせ自分を刺すように脅した」 「まさか――。ありえないでしょう?仮にも彼は男の子だし、彼女を取り押さえないまでも、逃げるなりなんなりできたはずだ」 「だけど――」 担任教師はため息をついた。 「まわりで見ていたすべての人間がそう証言しているんです」
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