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気にしないようにしてたけど
やっぱ横田さんは加瀬樹里に惚れてんだなぁ。
あんなに愛しそうに見つめてんのに。
どー見ても加瀬樹里はそれに気づいてなさそう。
何故かイラっとして俺はカウンターの二人に歩み寄った。
「なんかいい雰囲気醸し出してるんじゃん」
声をかけた俺を二人が振り返って見つめる。
と、ソッコーで吐き出される加瀬樹里の言葉。
「バカじゃないの?」
…ホラまた見下してる。
マジでムカつくこの女。
「そうそう、加瀬さんには
やり手社長の彼氏がいるんだから失礼だよ」
笑いながら言った横田さんの瞳は
どことなく悲しそうに揺れてた。
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