完璧な女

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「…んー… ここの変数の定義がさ…」 「…あーここね。 これはね…」 俺の前からスッとキーボードを取り上げると 加瀬樹里の綺麗な指先が 軽快にキーボードを叩いて行く。 コイツのタイピングってすげー綺麗。 俺もブラインドタッチは得意な方なんだけど。 どれをとっても俺より上。 「…これでいいと思う」 「おー…さすが樹里さん」 褒め言葉の裏には、 やっぱり悔しさを飲みこんで。
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