溺れる女

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「樹里」 じっと彼女の瞳を見つめて その手からビールを取り上げた。 「なんで取り上げんのよ」 あの見下したような目で 呟く彼女に胸がチクリと痛む。 こんなにも俺がお前を求めてるのに… 樹里の思いは違うんだろうか? ぷっくりとした唇を親指でなぞる。 この唇は… …俺だけのものにしたいのに。
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