染みて行く男
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「…うん」 小さく頷いて ドキドキしながら 着信ボタンを押した。 『樹里? 遅くにゴメンな』 「ううん、起きてたから大丈夫」 『そっか。 あのさ… 明日の夜、時間空いたから 仕事終わったら食事でも行く?』 …思わず隣にいる青山の顔を見た。 …けど、青山は黙ったまま 自分の携帯をカチカチやってる。
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