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渇いた笑いを浮かべて
私は二人に背中を向けた。
仕事じゃなかったら
きっとここから私は逃げ出していたかもしれない。
泣き叫んでいたかもしれない。
それでも動揺する自分の胸を
トントンと叩いて落ち着かせる。
一時でも、青山の心が
本当は私の隣にあるんじゃないかなんて…
そんな勘違いをしてた自分が情けなくて。
ガラス越しに見える
青い空を見上げて
ふーっと大きく息を吐き出す。
…もうこんなの辞めよう。
こんなの…私じゃない。
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