第1話

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目覚まし時計に覚醒した時、私の携帯から着信音がなった。 誰からだ―――― 携帯の画面には龍崎 空 と出ており、電話の着信音が鳴りつづける。 「ん、空??どうしたの?なんかあった??」 電話に出たが、応答がない私の幼なじみ。 [・・・・・あのさ、俺さ、] ためらいがちに話す彼の言葉にドキッとする。 ・・・なんでドキッとしてるんだろう、私。 [・・・・俺に勉強教えてくれないか?] 「・・・・え、なんで!? 空って自分から勉強する子だったけ!?」 [おい、その言葉。地味に傷つくからやめろ] 「だってテストはまだだし、勉強だってそこそこじゃん」 [前のテストで赤点ギリギリの点数取っちまって。 だから、赤点の奴らと一緒に補習] 「あー、なるほどね。わかったよ、了解了解」 [おぉ、悪いな。・・・・・・ありがとな、葵] それから電話が切れた。
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