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資料を見ていた時にも感じたが、会って見れば余計にその品の無さを感じる男だった。
抜群に優秀なわけでもなく、中途半端な類の人種だとしか思えなかった。
有難い事に、この男も私に対して同じ様な感情を持っている様子だった。
純一と向き合った男は、あっさりと白旗を上げた。
ほうっ…と思う。資料や行動をみる限り、そうも素直に折れるとは考えていなかった。
悪態をつくなりどうにか粗を探し抵抗するのが普通だろう。
もっとも、純一は彼にとって敵ではない。
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