第3話

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「何故わかるのですか?その…色々と…」 世界中で株式の大暴落が起きた時だった。勿論純一が負債を抱える筈はない。 「難しい質問ですねぇ…」 もしかすると、聞いてはならない事なのかもと思い控えていた質問だった。 「無理にお答えにならなくても結構ですよ」 とりたてて嫌な表情も見せない。ただ説明に困ると云った風だ。 「川は…山の上から水が流れますよね?」 「ええ、まあ…」 「それと同じぐらいに、物事は必然性があるのです」 「そうですか…」
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