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狂鬼化は、狂鬼が人間に接吻することで起こってしまう。
狂鬼化させられた人間は完全には狂鬼にはなれない。
半狂鬼となるのだ。
半狂鬼は不完全な生物で、通常の食事だけでは生きてはゆけない。
彼らは愛する人の血を摂取せねば生きられないのだ。
愛する人物がいなければ、通常の食事だけでも生きていける。
だが人は人を愛してしまう。
それは避けられぬ運命。
半狂鬼は悲しい存在。
半狂鬼になってしまった人々のたいていは自害するか、人の住まない森の深くで生きた。
人間は皆、狂鬼を恐れ、半狂鬼を恐れた。
これは、狂鬼の恐怖に見舞われながらも戦いが続いていた戦国時代のお話。
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