4人が本棚に入れています
本棚に追加
「もと……ち……。」
「目を…………覚ませ……。」
誰かが私を呼んでいる様な気がする。
「もとちか。」
父上……?
なんでそんな顔をしているの?
私は……、
元親はゆっくりと目を覚ます。
「元親!! 」
父である国親が元親の手を握る。
「よかった。目を覚ましてくれて……。」
元親は今だに意識が朦朧としている。
「父上? 私は……どうなったのですか? 」
いきなり、話したくないことを聞かれ、国親は唇を噛んでなかなか話さない。
しかし元親は、
「私は……半狂鬼になってしまったのですか……? 」
国親が元親の手を握る力が強くなる。
そして、
「すまなかった。私がいけないんだ。重俊がいないと分かっていながら、お前を一人にしていた……。」
最初のコメントを投稿しよう!