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「納得してないから反論をしてるんです。もう帰ります!どうせ俺は、頑固ですよ……」
とぶつぶつ言ってドアに向かって歩きだした。校長が唐突に谷川教頭の背中に向かって声を掛けた。
「この学生に手をかけるなよ。谷川教頭!」
教頭の足が止まった。そして校長が言葉を続けた。
「この学生には何かの能力があるっていった瞬間、魔力が乱れ始めたぞ。嫉妬してるじゃろうな」
と不適な笑みを浮かべながら言った。
「こんな学生に手はかけません。当たり前です!それに嫉妬なんてしてません」
とキッパリと言いドアを開けて廊下へ出ていった。
「…怒ってしまったのかの~。まだまだ子供じゃのー、谷川教頭は。まあ、あの年齢ではしょうがないか。あ、そうじゃそうじゃ。最後の学生の入学の手続きをしなくてはのう」
と言い、教頭が出した書類の山の一番下から紙を取り出しハンコを押した。
「入学おめでとう、風上 進」
密かに祝福する校長だった。
最後にギリギリで合格した者…名前は、風上進といった。魔法を知らない普通の生活を送る普通の一般人だった。
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