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進は、
「4時までゲームしてたんだよ」
と答えた。
母は、
「………早く行くわよ。遅刻になるわよ」
と呆れた様子で言った。
「分かった」
と言い、進はリビングにある時計を見た。時計は12時40分を指していた。進は自転車通学だ。高校に行くには自転車で速くても20分はかかる。だけど進は違う。全力で行くと17分ぐらいで着く。だけど問題があった。それは……
「じゃあ、行くわよ」
母だった。進は悩んだ。入学式に間に合わせるか、母と一緒に言って親子で遅刻になるか…1秒で決まった。入学式に間に合わせる、だ。
(母さんごめんよ。俺は入学式に遅刻はしたくはない)
と心のどこかでそう思う進だった。
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