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「「…」」
「ハ?」
「だ・か・ら~
い・や・よ!」
一言一句分かりやすく言って上げたわ!
ビキっと音が聞こえた気がすると、しっかり肩を掴まれガクガクに揺すられた。
「お前は、どっこも行き場も金も無いんだろぅがッ!!
なんで戸惑い無く断ってんだょッ!!」
「あ、ら、や、だ、だ、って、色、々、面、倒、くさ、そぅ、なん、だ、ものッ!!」
バシッと言い切ったとこで、肩から手を叩き落とす。
「第一に知り合ったとは言え、お世話になるほどの仲じゃないのよ?
第二に、アタシは人に頼り過ぎるのは好きじゃないのよ。
シルバは、ちゃんと分かってるの?
普通ならね、連れて行ったらある程度は面倒見なきゃいけないのよ?
王都まで行ったらサヨナラって訳には…」
くどくどと、断った理由を適当に言ってたら、何故かシルバに抱きしめられた。
な、なんで!?
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