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「シ、シルバさぁん?」
「…説得力ねぇな。
苦しそうな顔しやがって…
俺だって面倒くさい事はゴメンだよ。
だけど、命(貞操)の恩人を放置はねぇよ」
少し力が緩み、ゆっくりと離れて顔を覗き込まれた。
ぐちゃぐちゃの銀髪に色っぽいタレ目の優しいグリーンの瞳。
ダルそうに、でも優しく笑って…
「だから…今は頼ってくれ」
ドキッ
さ、最悪だわ…
トキメキなんて…
こんなダルデレに…
顔が暑い。
目を合わせてられなくて、下を見て顔を隠す。
「…途中放置無しよ?」
「当然」
「因みに、アタシ、18だから」
「…大人っぽいのな」
「さらに言えば、恋愛対象男だからね」
「…そ、そうか」
「好みは歳上、ガテン系優しい人だから」
「…へぇ」
べらべら下らない事を言って、顔の赤みが引いた頃にやっと顔を上げた…が、シルバが微笑ましげに笑っていた。
もうやだ!
だからイケメンは嫌なのよッ!!
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