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アタシの胸元を…てゆーかほぼ胸をツンと指で一度。
突いて、ニヤリと笑った。
「あ。やっぱり犬の時より人型の時の方が良い感じだ」
『…………』
「寿?凄い顔だけど寿はどんな顔でも可愛いな」
『………嘘でしょ…』
「嘘じゃない」
『嘘…アタシの若紫が…こんな…こんなムッツリだなんて』
「ムッツリ…あぁ、エロいって事か」
『な!何で[せくしぃ]が片言でエロいをサラッと言ってんの!?じゃなくて!』
このムッツリが…
ほんとに若紫…なの…
そんな馬鹿な…あり得ない絶対あり得ないから、夢に決まってるからちゃんと寝て起きれば。
ガクリ
「寿?寝たのか?」
『寝れるかこの状況で。意識を失いたい人が出来なくて懸命に努力してる所よ』
夢なら起きたら醒める。
若がムッツリだった…人で犬…犬で人…?
どっちでもイタいアタシの頭。
疲れてるからだよ。
寝たい。
忘れたい…全て。
ペロリ
……ん?
唇にペロリ?
あぁ、アハハ。
若が良くやるやる。
若……が…………?
カッと目を開くと、目の前には凄まじいイケメンの…
顔が…どアップ……?
『………ぎえ~ッ!』
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