890人が本棚に入れています
本棚に追加
●●●●●
春は曙。
夏は…秋は…何だっけ…
冬は…
ダメだ……
白き灰になりがちて悪し
しか出て来ない。
まさに白い灰になってる最中のアタシは、それでもモソモソとコンビニのパスタを食べる。
ソファに座るアタシの横には、黒い狩衣とやらを身に纏った…
犬の若紫→人の若紫→狛犬結婚
アタシの頭はプスプス白煙を上げて、理解不能で非平穏なこの状況に、拒否反応を起こしてるみたい。
……アハッほらね?
店でチンしてから随分経って、もう一回チンし直しても充分に美味しく頂けております。
筈、なんだけど。
『マジで味が分かんない…』
「寿?」
『マジで意味が分かんない…』
「何の意味?国語辞典持って来てあげようか。良く色んな事を調べてた。一昨日は久々に何を調べてた?コトコトと言って」
『ゴフッ』
「大丈夫か?あぁ…付いてる」
ペロリ
アタシの口端に漏れたソースを当たり前のように…
当たり前の―…
『ペロリ禁止ぃ!』
「何故?」
『その甘い…何故?も禁止ぃ!アタシの髪を弄(もてあそ)ぶのも、ソファの背凭れに頬杖着いて至近距離で見てくるのも!お願いだから犬の若に』
「嫌だ。好きにする」
『ッ…好きにするの禁止ぃ!』
「可愛い寿。それに良い匂い」
『ッぎ!?』
最初のコメントを投稿しよう!