平穏って

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「ご主人様に忠愛を、まさに!忠犬のような男よ!自分にだけ甘えてくれて…時には守ってくれる…ちゃんと愛し抜いてくれるような一途な男が最高!」 『はぁ…』 「自分にだけ尻尾振ってくれるなんて可愛いわぁ~」 『はぁ…じゃあサユさんの旦那さんも忠犬?』 「あの人は猫。勝手気ままな」 む、矛盾が。 「でもそこがまたいいの!普段はスーンてしてるのに、たまにゴロゴロ寄って来て…キャッ」 『あはぁ…成る程』 ナイフ持ったまま、顔を隠して照れるから危ないと思ったけど流石、照れ慣れてらっしゃる。 「まぁ、結局のとこ…私を愛してくれてるだけで充分なんだよね」 『サユさん…』 「私ってほら、全然可愛くも美人でもないし。ヒナちゃんみたいにスッピンでも凄く可愛い人が羨ましい!」 『そんな!そんな事ないッ!サユさんは可愛いよ!彼氏の話してる時なんて特に、抱き締めたくなるもの!』 思わず立ち上がって熱弁。 だってほんとに! 「ヒナちゃん…ありがと。アハハ!すっごく嬉しいよ!ヒナちゃんも相当可愛い!お化粧したらまた凄いんだろうなぁ」 サユさん… そのまま、幸せ笑顔で居てね? お花みたいに…
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