乱気雲

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オフィスについたら、パーテーションからすぐに見えたのは、イチさんの背中。 わ、なんかニヤける、ってべ、別にっ と、自分の席に向かう 「おはようございます」 「っす」 ……。 着席。パソコンを立ち上げて、給湯室にコーヒーをいれにいこうと立ち上がった 「……何か、飲みます?」 「いらない」 即答。 はやっ って、なんかめっちゃ機嫌悪くない? えー!! わかんないわ、やっぱりこの人。 甘さ、とか、無いんですか? 知らないんですか? なんでそんな愛想ないの!? この、ムッツリばか!! とは言えないので、静かに席を離れた 「……んだよう」 ボソボソと呟きなら、給湯室に入ると、そこには 国ちゃんが。 わ、久しぶり。 「おはよー」 「あ、ナリ。久しぶりじゃね?」 「かなり会ってないよね、」 って笑いながら、マグカップを棚からとりだす 「戻ってきてから全然会わないな」 「国ちゃんもいそがしそうだよね」 「あー、な。人足んなくてさー。ナリ、こっちこいよ?」
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