乱気雲

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30分で戻る、と告げて切れた外線。 あー、残業かー。 と、机に軽く頬杖をつくと ピカリと光った携帯の画面。 メール受信。 何気なく開いた携帯に表示された 【何時に帰れそう?】 ああ、イチさん。 私達のタイミング、って 永遠に合わないんですかね? 【残業です】 そう送ったメール 【は?なんで?】 【出野部長が戻ってくるみたいで、その手伝いしてって言われました】 わりと早く返信が返ってきてたけど、パタリと無くなった返信。 「……」 「成田さん」 突然の声に横を向くと、満面の笑みの五木女史 「はっ、はい!」 「私、今日はもう上がるから、疲れちゃって」 「あっ!どうぞどうぞ!お疲れ様でした!」 なんかまだ終業時間きてないけど、ま、いっか。 あー、肩こった。 終業時間が過ぎて休憩時間。 机にうつ伏せになって、脱力。 パーテーションの中だし、ってダラける あー、私も疲れたよ。 ゆっくりしたい! 「だらしないな」
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