8981人が本棚に入れています
本棚に追加
その声に、頭を上げる。
「……イチ、さん」
「ダラシナイの嫌い」
「……ぐ、ってなんで?」
直帰するって言ってたのに。どうしてここにいるのですか?
「おまえさー」
呆れた声、乾いた視線。
私を、不審な目で、見下ろす。
その、威圧感。半端ないですね、先輩。
ずん、と。私に近づいてきて隣に立って私を更に睨む。
「な、何ですか……」
「はぁ、なんでもねーよ」
そういうと、目の前のデスクにドスン!と座った
「ハラ減った」
「自分、外にいたんだから、なにか買ってくれば良かったじゃないですか」
「お前がおわんねーって言うからだろ」
「――は?」
「なんかねーの?」
な、何しに戻ってきたんですか?
最初のコメントを投稿しよう!