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太陽が真上まで登って、ふと目覚めたら
まだ、腕の中で寝息をたてている美紗緒
俺より先に寝たくせにいつまで寝る気なんだよ。
って、それどもずいぶん気持ちよさそうに寝ている姿がやけに可愛いから
俺もまた、瞳を閉じる
ゆったりと流れる、平和すぎる日曜日。
天気もよさそうで、カーテンの隙間からやわらかい太陽の光が差し込んでくる
ずっとこうしてんのも悪くない
「イチさん」
ぐにゃん、とした声が聞こえて
だまって美紗緒のほうに顔を向けたら、
「何時ですかね」
「さあ」
なにぼやけた事言ってるんだ
「んんん」
もぞっ、と俺の脇に潜り込んできて
また、寝やがった。
「美紗緒」
「ふ」
ふ、ってなんだよ。
「まぁ、いいけど」
腹が、減った。
そのまま、さすがに出張疲れ(それ以外にも)もあって身体を休める。
でも、別に俺はそんなに寝溜めするタイプじゃねーし、だんだんベッドに身体を横にしているのが辛くなってきた
「ごはん」
しばらくしたら寝起き声が聞こえてきた
「やっと起きたのかよ」
「すいません」
やや太陽が斜めってんぞ。って
ひょっこり顔を突き出して、美紗緒がへばりついてきた
ほらな、こいつ。
ベッドの上でしか、甘えてこねーの
「どっか行く?」
「うん」
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