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寝過ぎてけだるい身体を起こして、ふたりで外に出る
日が陰ってちょうどいい気温の中、相変わらずの距離感で他人行儀に駅までの道のりを歩く
言葉数は少なくて
飯食ってちょっと散歩しながら、穏やかに過ぎる時間
部屋に戻って、昨日借りた残りのDVDをまた見て。
なんてことない、休日。
でもここに美紗緒がいるから、安心してた
いや、油断してた
「そろそろ」
そう控え目に話した、美紗緒の声が全部台無しになったような
わびしい気持ちになって。
「あ、そう」
帰んの?って
言いそうになった
そんなのみっともない
駅まで送り届けて「じゃあ」と、じゃあ、っていつ?
ああ、明日会社にいきゃいるか、って
静まりかえった部屋に戻った瞬間。
味気ない部屋に、がっくりと肩を落とした
なんだろう、この空虚感は。
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