掛け違いの釦

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―――ーー ……ぐったりと俺の肩に頭をのせて、うなだれる美紗緒 新幹線。グリーン車。 「晩飯なに食う?」 俺を見上げて、「えー」と項垂れる美紗緒 まぁ、それでも全然いいんだけど。 その社会人とは思えない、ダラシナイ姿勢。 俺の前だけならいいんだけどね 「お前ダラしない。シャキッとしろよ」 と、毎回だけど、照れ隠しで勢いよく口から飛び出す。 のそりと頭をあげるゆっくりすぎるその仕草が ……って、わかんないね? 「別にもたれてていいけど」 イチイチ俺の話を鵜呑みにすんなっつーの 「……」 「あと、胸ハダケすぎだから、お前買ってやったやつどーしたんだよ」 「……」 この露出狂女め。 ペラペラした服ばっか着やがって。 「で、飯は?」 「……なんでも……」 「肉にするか」 スタミナ補充、必用だろ。 なんか、わけのわからないテンションで、自分制御不能
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