首都セントリア

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「「……ビッグマウス?」」 きょとんとしたような声が聞こえる。 今落ちたのはネズミの魔物のビッグマウスで、俺が事前に用意しておいたものだ。 勿論、反応を楽しむためという理由も無い訳ではないが、どちらかというとカモフラージュの意味合いの方が強い。 魔法で気配を消すだけでも十分ではあるが、念には念を入れておくに越したことはないしな。ま、面白い反応が見れた分得したってことで。 クスクスと笑いながらその場を後にした。 「……さて、測定結果はどうだったかね?」 「一名、天井で反応がありましたよ。今誰の魔力だか調べますから暫しお待ちを。」 ユウキが立ち去った後にこのような会話があったことを、彼は知らない…… 「どうやら火帝の魔力のようですよ。」 「よし、火帝を徹底マークさせろ。」 「了解しました。」 「フハハハハ、我をそう簡単に出し抜けると思うなよ!」 ……が、対策はばっちりだったようだ。 そして大臣、あんた、がっつり出し抜かれてるぞ。 あと、勝手に身代わりに使われた火帝が哀れだ……
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