まさかの事故死

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「よう!勇樹。」 「ん?大雅か。今日は早いんだな。」 学校まであと300m位の所でクラスメートに声をかけられる。 こいつは後藤大雅。クラスメートの一人で、親友である。 勇者召喚されそうなイケメンだが、性格は良いし鈍感属性も持っておらず、成績と運動神経も高いという完璧な奴である。 ちなみに彼女持ちだ。 「なんか早く目が覚めたからたまには良いかと思って早めに来たんだ。」 「そうか。……そういや、今日は彼女さんと一緒じゃないのか?」 「この時間なら勇樹に会うと思ったからな。お前の体質を考慮して一緒に来なかったんだ。」 「…悪いな、気を使わせて。」 「気にするな。たいして迷惑には思っていないし、お前にはいつも助けられてるからな。」 俺の体質とは、女性アレルギーのことだ。 近くに10歳以上の女がいるだけで蕁麻疹が出てくる上、長時間関わっていると吐き気がし、酷い時は吐血する。 だからそれを知っている女子はちゃんと俺を避けてくれる。 ……1人を除いて。
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