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ゆーかちゃんが『気を付けた方がいいよ』と言ったのは、含みがあったわけではなく、素直な気持ちから出たんだと、話している内に分かって来て、何だか安心したのと、嬉しくなったのとで、ふふふと笑ってしまった。
「やだ、気持ち悪い、何急に笑ってんの?
それでさ~友達が、告白したんだけど、
『マネージャーとは付き合えない』って言われて、『じゃあ、マネージャー辞めます』って言ったら、『辞められたら部が困るから』って、引き止められたって、言うんだけど。
どうすりゃいいの?って悩んでんだよね~…ってこれも内緒ね?」
…はいはい。
保健室のドアを開けたら、養護の先生は留守だった。
「じゃさ、私、職員室に行ってあんたが具合悪くて寝てるって言ってくるから。
はいはい布団に入って大人しく寝てなよね。
後、坂口君にそれとなく聞いといてくれない?マネージャーの事。
脈が無いって分かっても、あきらめるような子じゃないけどさ…」
「ありがと…あと、……それとなくって高等技術……無いかも?」
「わかった、わかった。とにかくねてな。」
ゆーかさんはパイプベッドに私を追い立て、布団をかけてくれると、パタパタと出て行った。
世話焼きな人なのかも…。
そういう人が回りに多いのは、どうも私が頼りなくて、焼かずにいられないかららしい。
何となく、不満。
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