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行ったけど、時計人形の事がばれてしまってもきっと大変だろうし――。
「よかったよ、バカなことは止めておきなね」
「はい」
笑顔で返事する、アリスおばさんはそこで帰って行ったので、ジョンにもらった。通信用時計人形で遊んでいた。
「あーあー、ミスティです」
「こちら、ジョンです。ミスティ、無事帰れましたか?」
「もちろん、大丈夫、明日は仕事だから会えないけど、新作時計人形、楽しみにしてるわね」
「ミ、ミスティ……」
「どうしたの?」
「僕達、恋人同士みたいだなって……」
ブツンと通信を切ってやった。
「もう、連絡しないわ」
でも、私、生まれて初めて告白されたのね、不思議な気分だ。
「編集長~!」
「どうしたの? ミスティ君」
「『呪われた時計塔』は何もありませんでした」
「良いんですよ、ミスティ君、そう言う事は多いですから、気にしないでください」
慰めてくれる編集長には悪いが、私は、気になどしていない。
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