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「今日の新聞の、この記事、書いたものに修正を頼む」
「書いたのは私です」
シャルロットが立ち上がった。
「よし! 連れて行け」
「と言う感じで――」
「シャルロット」
走って部屋を出て階段を降りる。
――待ってて、シャルロット。
「しかし、編集長、シャルロットって、あの有名な国会議員の家系なんだろ? 今頃、軍人慌ててるな」
「ですね」
「ミスティには、内緒にしておかないとね」
「そうですね」
編集長とウィルがコーヒーを飲みながら雑談をしていた。
街を走り抜けていたら声が聞こえてきた?
「報道の自由を訴えよう、メディアに自由を」
と演説している人がいた。
――えぇ! シャルロット!
「わー」
街角で声援が上がる。
「シャルロット~」
手を振りシャルロットに気付いてもらえた。
演説が終わり。
「ミスティ、私、悔しくて、「国を変えてやる」って言って、国会議員に立候補しちゃった」
「シャルロット……」
またとんでもないことを……。
「でね、ミスティの彼氏も絶対に救ってあげる」
「だから、彼氏じゃない――」
シャルロットがこっちに向き直し。
「そっか、彼氏じゃないなら、片想いなのね? その人のために最近一生懸命なミスティが私は好きよ」
「……ありがとう」
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