第2話

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18時――。 約束の時間を30分過ぎた。 「来ませんねぇ」 受付に確認に立った僕が聞く前に、美奈子が言った。 「だね」 「すっぽかされたんでしょうか……」 「それは困るな。彼が復学する条件は週に3日カウンセリング・ルームに通う事だって――校長に口をすっぱくして言われてるんだ」 「――ですか」 不服そうに巻き髪を撫でる美奈子の就業時間は18時までだった。
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