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帰りの新幹線は、三人で帰る事になった。
女を連れて帰るとは、思っていなかった。
せいぜいお別れでも言いに行ってくれば。
遊佐孫一は、そう、考えていた。
おかげで、道中、退屈は、しなかった。
その恋が、結婚にまで発展するのか?
それを決めるのは、当人同士であろう。
遊佐孫一は、柔和な顔で、二人を見やった。
帰れば、さらに柔和になりそうであった。
何しろ初孫との初めての対面が待っている。
しばらくは、ゆっくり出来るだろう。
リハビリも兼ねてのんびりする。
そう決めていた。
時は、秋から冬に移ろいつつあった。
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