しいまとレイカ

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何が、どうなっているのか分からない。 彼女自身は、両親の事を知っていた。 両親が、どの様になっているのかを。 そして、誰にも言えない事も理解していた。 秋から今までの記憶について。 一貫して、記憶不明瞭状態。 以前と比べるとかなり痩せていた。 痩せ過ぎだろう、とは、近所の方の言葉。 茫然自失を半ば装うようにしていた麗華。 聞く処によると、遠縁の親戚のせいらしい。 親子三人行方不明を好都合と考えた者達。 その者達により家は、他人へと売却された。 と言う事らしかった。 詳細は、不明であった。 本当に親戚かどうかも怪しいものだ。
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