第3話
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ゆっくりと。 ゆらゆらと。 遠のく意識。 絶望と諦め。 拳銃の弾を撃ち込んだ者は、既にいない。 トドメを、ささずに何処か消え去っていた。 トドメをさす必要性がないと判断したのか? それとも、単なる気まぐれ? もしくは、薬物中毒者だったのか。 いずれにせよ、死の顎が、彼を咥えていた。
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