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「夏だよ。夏休みなんだからさ、」
堤防の上に座り、
当たり前の事を言う沙綾に俺は
呆れた口調で応える。
「あははッ!そうだよね。生意気な健太郎には夏休みの課題は写させてあげないから、」
沙綾は俺の応えに
無邪気に笑って見せる。
「別にお前の課題、写させて貰えなくても困んねーし、」
「そう言って、最後には当てにする癖に、」
図星を指された俺は、
沙綾から視線を逸らし、
無人の砂浜を眺める。
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