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「秋人さんも来れば良かったのにな、」
話題を反らす為に
沙綾の兄貴の話題を出すと、
「兄貴は無理だよ」
何処か淋しげな沙綾の呟き。
「最近は全然、会えないし……、」
無理に笑おうとしながら
続ける沙綾に、
俺は内心で焦り、
「アイスッ!」
「へ?」
「アイス食おうぜッ!」
唐突な提案に間抜けな声を出す
沙綾に、
「今日は特別におごってやっからさ、」
俺は慌ただしく立ち上がり、
沙綾の華奢な手を掴む。
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