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見馴れたローマ字で
名前の書かれたプレートが
揺れる沙綾の部屋のドア。
そこを息を切らして
勢い良く開けると……、
そこには、
見馴れたパジャマ姿に
本物の猫耳。
本物の猫の尻尾。
「…………………………」
「…………………………」
暫しの沈黙直後の、
「何で秋人さんの実験台になってんだよッッ!!!」
思わず叫ぶ俺と、
「違うッッ!!私は兄貴に騙されたに決まってんでしょッッ!!!」
同じく、
叫び返す沙綾。
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