§俺らの最後の夏休み§

9/11
前へ
/11ページ
次へ
見馴れたローマ字で 名前の書かれたプレートが 揺れる沙綾の部屋のドア。 そこを息を切らして 勢い良く開けると……、 そこには、 見馴れたパジャマ姿に 本物の猫耳。 本物の猫の尻尾。 「…………………………」 「…………………………」 暫しの沈黙直後の、 「何で秋人さんの実験台になってんだよッッ!!!」 思わず叫ぶ俺と、 「違うッッ!!私は兄貴に騙されたに決まってんでしょッッ!!!」 同じく、 叫び返す沙綾。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加