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とある病室・・・・そこには今まさにこの世から亡くなりそうな命があった
親であろう男女はただ強く涙を流しながらベッドで横になっている十代後半、高校生くらいの男の手を握る
他には医者に看護婦、友人らしき学生服を着た男子女子がいた・・・・中には涙を流す者も
母「●●・・・・●●!」
「・・・・」
母さんが俺の名前を呼ぶ・・・・いや多分・・・・もうちゃんと聞こえやしない、意識も・・・・おぼろ気っていうのかはっきりしない・・・・もう長くないのは分かる・・・・だから言わないと・・・・せめて最後にこれだけは
「かあ・・・さん・・・・とう・さん・・あ・・・・りが・とう・・・・し・・・・あわ・・・・せ・だ・・・・った・・・・よ・・・・……」
その言葉を最後に男は息を引き取った
これがこの男の最初の終わり・・・・そして次の始まりである
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