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翌日も翌々日も、課長と会話ができる機会は無かった。
自分から声を掛ける勇気は無いけれど、同じ職場に居るのだから、仕事のことで会話があってもおかしくない。
それなのに、斎木課長とだけは何故か接点がなかった。
休憩の交代で座った窓口。
暇な時間帯に来るお客様を観察していると、若い男性は私のところにはやって来ない。
私のところに来るのはお年寄りか女性ばかり。
考え過ぎだとは思うけれど、被害妄想だとは思うけれど、そんな些細なことにすら過敏になっていた。
午後、斎木課長に来客があった。
ここは誰かにお茶かコーヒーを出すように頼むはず。
何でもイイから課長と接点を持ちたかった私は、席を立って給湯室に向かった。
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